これは 人の御際ま 134 ★☆☆

2021-02-2401 桐壺01章~10章,

原文 読み 意味 桐壺第09章08@源氏物語

これは 人の御際まさりて 思ひなしめでたく 人もえおとしめきこえたまはねば うけばりて飽かぬことなし かれは 人の許しきこえざりしに 御心ざしあやにくなりしぞかし

これ/は ひと/の/おほむ-きは/まさり/て おもひなし/めでたく ひと/も/え/おとしめ/きこエ/たまは/ね/ば うけばり/て/あか/ぬ/こと/なし かれ/は ひと/の/ゆるし/きこエ/ざり/し/に み-こころざし/あやにく/なり/し/ぞ/かし

エ:や行の「え」

こちらは位が格段に高く、宮中の評判がよく女御たちも貶め申さないので、だれ憚ることなく不足をお感じになることがない。あちらは、周りが認めないものだから、帝のご寵愛が更衣には逸脱したものと感じられたでしょう。

文構造&係り受け 01-134

主述関係に見る文構造(は…ばうけばりて飽かぬことなし:二次φは…に…あやにくなりしぞかし:二次

〈これ〉は 〈人の御際〉まさりて 〈思ひなし〉めでたく 〈人〉もえおとしめきこえたまはね うけばりて飽かぬことなし 〈かれ〉は 〈人の〉許しきこえざりし 〈御心ざし〉あやにくなりしぞかし

色分:〈主語〉助詞・述語 [ ]:補充 //挿入 |:休止 @@@@@@@@:分岐

機能語に見る係り受け

これは 人の御際まさりて 思ひなしめでたく 人もえおとしめきこえたまはねば うけばりて飽かぬことなし かれは 人の許しきこえざりしに 御心ざしあやにくなりしぞかし

「これは…うけばりて飽かぬことなし」「かれは…御心ざしあやにくなりしぞかし」:対の表現で、藤壺の宮と桐壺更衣の対比

助詞・助動詞の識別:

これ 人御際まさり 思ひなしめでたく 人えおとしめきこえたまは うけばり飽かことなし かれ 人許しきこえざり 御心ざしあやにくなりかし

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の区別:

これは 人の際まさりて 思ひなしめでたく 人もえおとしめきこえたまはね ば うけばりて飽かぬことなし かれは 人の許しきこえざり し に 心ざしあやにくなりし ぞ かし

尊敬語 謙譲語 丁寧語

古語探訪;失われた意味を求めて
際 01-134

ランク、身分。

思ひなし 01-134

「思ひなす」の名詞形。人の判断、先入観。

人もえおとしめきこえたまはね 01-134

尊敬語の使用から「人」は女御クラス。

うけばり 01-134

「憚る」の反意語。でしゃばる。自信をもって振る舞う。

飽かぬことなし 01-134

満足しないことがない。「御心ざしあやにく」との対比。

人の許しきこえざりし 01-134

尊敬語の使用がないから「人」は更衣以下。藤壺の宮に対しては上流夫人もおとしめることができず、桐壺更衣に対しては、身分の高くない人も寛容さをもって接することがなかった。

御心ざし 01-134

帝の愛情。

あやにく 01-134

期待・見込みを大幅に裏切る。「うけばりて飽かぬことなし」が藤壺に関することであるなら、対の表現である「御心ざしあやにくなりしぞかし」は桐壺に関することとして解釈しなければならない。よって、帝の愛情が度を越してしまったではなく、桐壺にとって度を越したものとなった、となる。

耳でとらえる;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:藤壺の宮世間の態度桐壺更衣

これは 人の御際まさりて 思ひなしめでたく人もえおとしめきこえたまはねば・うけばりて飽かぬことなし》A・B
こちらは位が格段に高く、宮中の評判がよく女御たちも貶め申さないので、だれ憚ることなく不足をお感じになることがない。


かれは 人の許しきこえざりしに・御心ざしあやにくなりしぞかし》C・D
あちらは、周りが認めないものだから、帝のご寵愛が更衣には逸脱したものと感じられたでしょう。

中断型:A<BφC<D:A<B、C<D

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置
〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

2021-02-2401 桐壺01章~10章,

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