藤壺と聞こゆ 桐壺09章062017-02-102021-03-28目次1. 原文 読み 意味1.1. 主語述語と大構造1.2. 助詞と係り受け1.2.1. 助動詞の識別:φ1.2.1.1. 敬語の区別:聞こゆ1.2.2. 古語探訪1.2.2.2. 藤壺 011321.2.2.3. 聞こゆ 011321.2.2.4. 語りの対象:世人 原文 読み 意味藤壺と聞こゆ01132/難易度:☆☆☆ふぢつぼ/と/きこゆ藤壺と申し上げる。文構造&係り受け主語述語と大構造と聞こゆ 一次元構造〈[世人]〉藤壺と聞こゆ助詞と係り受け藤壺と聞こゆ藤壺と聞こゆ助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞助動詞の識別:φ敬語の区別:聞こゆ藤壺と聞こゆ尊敬語 謙譲語 丁寧語古語探訪藤壺 01132藤壺は清涼殿の北にある飛景舎(ひげいしゃ)のことで、藤が植えられていることから藤壺の異称を持ち、宮もその名で呼ばれた。聞こゆ 01132文中にないがこの文の主語は宮中の人々で、「聞こゆ」は「言ふ」の謙譲語。「言ふ」の動作対象である藤壺の宮に対する敬意表現である。桐壺更衣の場合には「御局は桐壺なり/01015」と表現されていた。ここでは局の名前の紹介のため、名乗り表現ではないとも考えられるが、生前に桐壺の名が出るのはこの箇所のみであり、この部分を名乗りでないとするなら、生前名乗りのないままであったことになる。いずれにしろ、扱いのうえで藤壺の宮とは好対照をなす。 « ‹ 12› » Posted by 管理者