宮は大殿籠もりにけ 065
目次
宮は大殿籠もりにけり 原文 読み 意味 桐壺第6章01/源氏物語
宮は大殿籠もりにけり
みや/は/おほとのごもり/に/けり
若宮はすでにお休みになっておいででした。
大構造(は大殿籠もりにけり/一次)& 係り受け
〈宮〉は大殿籠もりにけり
〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]: 補 /: 挿入 @・@・@・@:分岐
物語の深部を支える重要語句へのアプローチ
けり:ナレーションの進行
「けり」の使用から、これは地の文と考えるのが妥当。その時、若宮はすでにお休みになっておられ、その状態が継続していたことを語り手が説明する。今風にいえばナレーション。
助詞の識別/助動詞の識別:
宮は大殿籠もりにけり
助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
敬語の識別:
宮は大殿籠もりに けり
尊敬語 謙譲語 丁寧語
附録:耳からの情報処理(語りの対象 & 構造型)
語りの対象:光源氏
《宮は大殿籠もりにけり》A
若宮はすでにお休みになっておいででした。
直列型:A:A
A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
〈直列型〉<:直進 #:倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 |:中止法
〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用