いとおし立ち かど 097

2021-02-28

原文 読み 意味 桐壺07章17@源氏物語

いとおし立ち かどかどしきところものしたまふ御方にて ことにもあらず思し消ちて もてなしたまふなるべし

いと/おしたち/かどかどしき/ところ/ものし/たまふ/おほむ-かた/にて こと/に/も/あら/ず/おぼし-けち/て もてなし/たまふ/なる/べし

とても押し出しが強く、とげとげしたやり方をなさるお方で、何ほどのことがあろうかと帝をお慰めする気持ちもそこそこに、憚りなく振る舞われるのでしょう。

文構造&係り受け

主語述語と大構造 もてなしたまふなるべし:四次

〈[弘徽殿の女御]〉いとおし立ち かどかどしきところものしたまふ御方にて ことにもあらず思し消ちて もてなしたまふなるべし

色分:〈主語〉助詞・述語 [ ]:補充 //挿入 |:休止 @@@@@@@@:分岐

機能語と係り受け

いとおし立ち かどかどしきところものしたまふ御方にて ことにもあらず思し消ちて もてなしたまふなるべし

「いとおし立ち」「かどかどしきところものしたまふ」(並列)→「御方にて」

助詞・助動詞の識別:に に ず なる べし
  • なる
  • べし

いとおし立ち かどかどしきところものしたまふ御方 ことあら思し消ち もてなしたまふなるべし

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の区別:たまふ 御 思す たまふ

いとおし立ち かどかどしきところものしたまふ方に て ことに もあらず思し消ちて もてなしたまふなる べし

尊敬語 謙譲語 丁寧語

古語探訪;失われた意味を求めて

思し消ち 01-097:何を考慮の外に置くのか

帝のお悲しみを軽視する。帝を無視するという解釈は行き過ぎであろう。桐壺にまつわる部分を否定するのである。

おし立ち 01-097

横紙破り、我の強いこと。

かどかどしき 01-097

かどのあるさま。

ことにもあらず 01-097

何ほどでもない。重大事ではない。更衣風情が亡くなったからと言って、取り立てて騒ぐことではない。

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:弘徽殿の女御

いとおし立ち かどかどしきところものしたまふ御方にて》A
とても押し出しが強く、とげとげしたやり方をなさるお方で、


ことにもあらず思し消ちて》B
何ほどのことがあろうかと帝をお慰めする気持ちもそこそこに


もてなしたまふなるべし》 C
憚りなく振る舞われるのでしょう。

直列型:A→B→C:A→B→C

 A→B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉:修飾 :倒置
〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉:中止法・独立文 //:挿入


〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B 〈分配型〉A→B*C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

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