いとおし立ち かど 097

2020-09-07☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺,なり(断),べし

桐壺 原文 かな書き 現代語訳 第7章17

いとおし立ち かどかどしきところものしたまふ御方にて ことにもあらず思し消ちて もてなしたまふなるべし

いと/おしたち/かどかどしき/ところ/ものし/たまふ/おほむ-かた/にて こと/に/も/あら/ず/おぼし-けち/て もてなし/たまふ/なる/べし

とても押し出しが強く、とげとげしたやり方をなさるお方で、何ほどのことがあろうかと帝をお慰めする気持ちもそこそこに、憚りなく振る舞われるのでしょう。

解釈の決め手

思し消ち:何を考慮の外に置くのか

帝のお悲しみを軽視する。帝を無視するという解釈は行き過ぎであろう。桐壺にまつわる部分を否定するのである。

桐壺 注釈 第7章17

おし立ち 01-097

横紙破り、我の強いこと。

かどかどしき 01-097

かどのあるさま。

ことにもあらず 01-097

何ほどでもない。重大事ではない。更衣風情が亡くなったからと言って、取り立てて騒ぐことではない。

語りの対象&構造型

対象:弘徽殿の女御

いとおし立ち かどかどしきところものしたまふ御方にて》A
とても押し出しが強く、とげとげしたやり方をなさるお方で、


ことにもあらず思し消ちて》B
何ほどのことがあろうかと帝をお慰めする気持ちもそこそこに


もてなしたまふなるべし》 C
憚りなく振る舞われるのでしょう。

直列型:A<B<C:A<B<C

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

情報の階層&係り受け

構文:もてなしたまふなるべし/四次

〈[弘徽殿の女御]〉いとおし立ち かどかどしきところものしたまふ 御方にて ことにもあらず思し消ちて もてなしたまふなるべし

主〉述:一朱 二緑 三青 四橙 五紫 六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

係り受け&主語述語

「いとおし立ち」「かどかどしきところものしたまふ」(並列)→「御方にて」

附録

助詞の識別

いとおし立ち かどかどしきところものしたまふ御方  こと あら思し消ち もてなしたまふなる べし

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の識別

いとおし立ち かどかどしきところものしたまふ 方に て ことに もあらず思し消ちて もてなしたまふなる べし

尊敬語 謙譲語 丁寧語