左馬寮の御馬 蔵人 161 ★☆☆

2020-09-1501 桐壺01章~10章★☆☆:語義の洗い直しから01 桐壺01章~10章,04 公的生活/出世・祝賀・行事

桐壺 原文 かな書き 現代語訳 第10章21

左馬寮の御馬 蔵人所の鷹 据ゑて賜はりたまふ

ひだり-の-つかさ/の/おほむ-むま くらうど-どころ/の/たか すゑ/て/たまはり/たまふ

左馬寮の馬と、蔵人所の鷹は止り木に止まらせて下賜される。

解釈の決め手

蔵人所の鷹:見守る目と呪う目

馬と一緒に、蔵人所の鷹を止まり木に止まらせた状態で贈った。乗馬も狩も公家のたしなみ。六芸(礼・楽・射・書・御・数)のうちの御(ぎょ)と射(しゃ)にあたる。これは左大臣が賜った。「例のことなり」と断りがない。「限りある事に事を添へて/01-142」の「事を添へて」に当たるか。それ以外に事を添えたものはなさそうである。そうであれば、これが/01-159で説明した私的応援の証となる品である。鷹が贈られることが王朝人にとってどういった意味があったか、その内包は不明だが、外延としては、朱雀帝が夢でこの父帝に睨み付けられた時の目つき(目の隠喩)と関連すると思う。源氏物語の細部と大構造は曼荼羅図のように関連しあう。

桐壺 注釈 第10章21

左馬寮の御馬 01-161

左馬寮で飼育されている馬。

語りの対象&構造型

対象:左大臣

左馬寮の御馬 蔵人所の鷹 据ゑて賜はりたまふ》A
左馬寮の馬と、蔵人所の鷹は止り木に止まらせて下賜される。

直列型:A:A

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

情報の階層&係り受け

構文:据ゑて賜はりたまふ/一次

〈[左大臣]〉左馬寮の御馬 蔵人所の鷹 据ゑて賜はりたまふ

主〉述:一朱 二緑 三青 四橙 五紫 六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

附録:助詞・敬語の識別・助動詞

助動詞:

左馬寮御馬 蔵人所鷹 据ゑ賜はりたまふ

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語: 賜はる たまふ

左馬寮の馬 蔵人所の鷹 据ゑて賜はり たまふ

尊敬語 謙譲語 丁寧語