命婦かしこに参で着 053

2021-02-2401 桐壺01章~10章

原文 読み 意味 桐壺第05章04@源氏物語

命婦かしこに参で着きて 門引き入るるより けはひあはれなり

みやうぶ/かしこ/に/まで/つき/て /かど/ひき-いるる/より /けはひ/あはれ/なり

命婦が里に行き着き門より牛車を引き入れるや、あたりには哀感が漂っておりました。

文構造&係り受け 01-054

主述関係に見る文構造(より…あはれなり:二次

〈命婦〉かしこに参で着きて 門引き入るるより 〈けはひ〉あはれなり

色分:〈主語〉助詞・述語 [ ]:補充 //挿入 |:休止 @@@@@@@@:分岐

機能語に見る係り受け

命婦かしこに参で着きて 門引き入るるより けはひあはれなり

  • 参で着き→門引き入る

「より」は一般に格助詞だが、用法により接続助詞とする説がある。ここでも「より」の前後で主語が一致しておらず、接続助詞と考える方が理にかなう。

助詞・助動詞の識別:φ

命婦かしこ参で着き 門引き入るるより けはひあはれなり

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の区別:参づ

命婦かしこに参で着きて 門引き入るるより けはひあはれなり

尊敬語 謙譲語 丁寧語

古語探訪;失われた意味を求めて

引き入るる 01-054:ためらい

力を込めて引っ張り入れる。後に「えも乗りやらず/01-076」とあるので、牛車を引き入れたことがわかる。牛車までも、心理的抵抗のある場所というニュアンスを受ける。自動詞は四段活用、他動詞は下二段活用。

命婦 01-053

後宮の女官で五位以上の女性、または五位以上の官人の妻。

かしこ 01-053

桐壺更衣の実家である母北の方の家。

あはれなり 01-053

心を強く揺さぶる感情。語り手と命婦が一体化している。これ以降も一体化はつづく。

耳でとらえる;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:帝の使者である命婦里の様子

命婦かしこに参で着きて 門引き入るるより》A
命婦が里に行き着き門より牛車を引き入れるや、


けはひあはれなり》B
あたりには哀感が漂っておりました。

直列型:A<B:A<B

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置
〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

2021-02-2401 桐壺01章~10章

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