御禄の物 主上の命 158

2021-02-28

原文 読み 意味 桐壺10章18@源氏物語

御禄の物 主上の命婦取りて賜ふ 白き大袿に御衣一領 例のことなり

おほむ-ろく/の/もの うへ-の-みやうぶ/とり/て/たまふ しろき/おほうちき/に/おほむ-ぞ/ひと-くだり れい/の/こと/なり

引入れ役のご褒美の品物を、帝付きの命婦が取り次いで下賜される。白い大袿にご衣装一揃え、これは慣例通りである。

文構造&係り受け

主語述語と大構造 取りて賜ふ:一次例のことなり:一次

御禄の物 主上の〈命婦〉取りて賜ふ|白き大袿に御衣一領 例のことなり

色分:〈主語〉助詞・述語 [ ]:補充 //挿入 |:休止 @@@@@@@@:分岐

機能語と係り受け

御禄の物 主上の命婦取りて賜ふ 白き大袿に御衣一領 例のことなり

助詞・助動詞の識別:なり
  • なり

御禄物 主上命婦取り賜ふ 白き大袿御衣一領 例ことなり

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の区別:御 賜ふ 御

禄の物 主上の命婦取りて賜ふ 白き大袿に衣一領 例のことなり

尊敬語 謙譲語 丁寧語

古語探訪;失われた意味を求めて
禄 01-158

本日の引入の大臣役を務めたことに対する臨時の下賜。

主上の命婦 01-158

帝つきの命婦。天皇が自ら玉座を降りて左大臣に下賜するのではなく、命婦の手を通して下賜が行われる。

大袿 01-158

大きめの仕立てになっているので、着用時には自分の身の丈に仕立て直す。

例のこと 01-158

規則通り。「限りある事に事を添へさせたまふ/01-142」とあった「限りある事」のうち。

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:命婦語り手の説明

御禄の物 主上の命婦取りて賜ふ》A
引入れ役のご褒美の品物を、帝付きの命婦が取り次いで下賜される。


白き大袿に御衣一領 例のことなり》B
白い大袿にご衣装一揃え、これは慣例通りである。

中断型:A|B:A、B

 A→B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉  ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉:修飾 :倒置
〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉:中止法・独立文 //:挿入


〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B 〈分配型〉A→B*C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

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