右近の司の宿直奏の 100
目次
原文 読み 意味 桐壺第07章20@源氏物語
右近の司の宿直奏の声 聞こゆるは丑になりぬるなるべし
うこん-の-つかさ/の/とのゐまうし/の/こゑ きこゆる/は/うし/に/なり/ぬる/なる/べし
右近の司の宿直を申し上げる声が聞こえるからは、丑の刻になったのであろう。
文構造&係り受け 01-100
主述関係に見る文構造(は…になりぬるなるべし:二次)
右近の司の宿直奏の声 聞こゆる〈[の]〉は 丑になりぬるなるべし
色分:〈主語〉助詞・述語 [ ]:補充 //挿入 |:休止 @@・@@・@@・@@:分岐
機能語に見る係り受け
右近の司の宿直奏の声 聞こゆるは丑になりぬるなるべし
助詞・助動詞の識別:
右近の司の宿直奏の声 聞こゆるは丑になりぬるなるべし
助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
敬語の区別:
右近の司の宿直奏の声 聞こゆるは丑になりぬる なる べし
尊敬語 謙譲語 丁寧語
古語探訪;失われた意味を求めて
右近の司の宿直奏の声 01-100
夜の警備は午後九時頃(亥の一刻)から十二時半頃(子の四刻)までが左近の衛府が担当し、午前一時頃(丑の一刻)から午前四時半頃(寅の四刻)までは右近の衛府が担当した。すなわち、ここは左近の衛府から右近の衛府に替わったことで、丑の刻(午前一時頃)が来たことを知ったのである。
耳でとらえる;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:右近の司/話し手の判断
《右近の司の宿直奏の声・聞こゆるは 丑になりぬるなるべし》 A・B
右近の司の宿直を申し上げる声が聞こえるからは、丑の刻になったのであろう。
直列型:A<B:A<B
A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
〈直列型〉<:直進 #:倒置
〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 |:中止法
〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用