今は 内裏にのみ 112
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今は内裏にのみさぶらひたまふ 原文 読み 意味 桐壺第8章07/源氏物語
今は 内裏にのみ さぶらひたまふ
いま/は うち/に/のみ さぶらひ/たまふ
若宮は今では宮中だけでお過ごしになる。
大構造(は…にのみさぶらひたまふ/一次)& 係り受け
〈[御子]〉今は 内裏にのみ さぶらひたまふ
〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]: 補 /: 挿入 @・@・@・@:分岐
物語の深部を支える重要語句へのアプローチ
今は内裏にのみ:それまでとの対比
宮中で暮らすようになっても、祖母の病気見舞いや亡くなった後は葬儀法事などで、一時的に里と朝廷を行き来したり、里で祖母の喪に服したりしたことがうかがえる。
助詞の識別/助動詞の識別:
今は 内裏にのみ さぶらひたまふ
助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
敬語の識別:
今は 内裏に のみ さぶらひたまふ
尊敬語 謙譲語 丁寧語
附録:耳からの情報処理(語りの対象 & 構造型)
語りの対象:光源氏
《今は 内裏にのみ さぶらひたまふ》A
若宮は今では宮中だけでお過ごしになる。
直列型:A:A
A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
〈直列型〉<:直進 #:倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 |:中止法
〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用