なくてぞとは かか 045

2020-09-0701 桐壺01章~10章☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺01章~10章,なり(断)

桐壺 原文 かな書き 現代語訳 第4章10

なくてぞとは かかる折にや と見えたり

なく/て/ぞ/と/は /かかる/をり/に/や と/みエ/たり

エ:や行の「え」

亡くなって始めて恋しく思われるという歌は、こういう時の気持ちを詠んだものなのかと思われました。

解釈の決め手

なくてぞとはかかる折りにや

「ある時はありのすさびに憎かりきなくてぞ人は恋しかりける」の歌が元でつくられた表現(この歌は現存しない)。そばにいる(生きている)時はそこにいるというだけで憎らしく思われたが、いなくなった今では、その人が恋しく思えることだ、との歌意。「(折りにや)ありけむ」などの省略。

語りの対象&構造型

対象:帝の様子語り手の思い入れ

なくてぞとは・ かかる折にやと見えたり》A・B
亡くなって始めて恋しく思われるという歌は、こういう時の気持ちを詠んだものなのかと思われました。

直列型:A<B:A<B

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

情報の階層&係り受け

構文:と見えたり/二次

〈なくてぞ〉とは かかる折にや と[私=語り手には]見えたり

主〉述:一朱 二緑 三青 四橙 五紫 六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

附録

助詞の識別

なく  かかる折  見えたり

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の識別

なくて ぞ と は かかる折に や と見えたり

尊敬語 謙譲語 丁寧語