なくてぞとは かか 045

2021-03-04

原文 読み 意味 桐壺04章10@源氏物語

なくてぞとは かかる折にや と見えたり

なく/て/ぞ/と/は /かかる/をり/に/や と/みエ/たり

エ:や行の「え」

亡くなって始めて恋しく思われるという歌は、こういう時の気持ちを詠んだものなのかと思われました。

文構造&係り受け

主語述語と大構造 と見えたり:二次

@〈なくてぞ〉@とは@かかる折にや@と[私=語り手には]見えたり

機能語と係り受け

なくてぞとは かかる折にや と見えたり

  • (なくてぞ)とは→(かかる折にや)と見えたり
  • かかる折りに→結びの省略(「あらむ」「ありけむ」など)

なく かかる折 見えたり

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

助詞・助動詞の識別:に たり

  • :断定・なり・連用形
  • たり:完了・たり・終止形
敬語の区別:φ

なくて ぞ と は かかる折に や と見えたり

尊敬語 謙譲語 丁寧語

古語探訪;失われた意味を求めて

なくてぞとはかかる折りにや 01-045

「ある時はありのすさびに憎かりきなくてぞ人は恋しかりける」の歌が元でつくられた表現(この歌は現存しない)。そばにいる(生きている)時はそこにいるというだけで憎らしく思われたが、いなくなった今では、その人が恋しく思えることだ、との歌意。「(折りにや)ありけむ」などの省略。

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:帝の様子語り手の思い入れ

直列型:A→B:A→B

なくてぞとは・かかる折にやと見えたり》A・B
亡くなって始めて恋しく思われるという歌は、こういう時の気持ちを詠んだものなのかと思われました。

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