亡きあとまで 人の 048

2020-09-0701 桐壺01章~10章☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺01章~10章,まじ

桐壺 原文 かな書き 現代語訳 第4章13

亡きあとまで 人の胸あくまじかりける人の 御おぼえかなとぞ 弘徽殿などには なほ許しなうのたまひける

なき/あと/まで ひと/の/むね/あく/まじかり/ける/ひと/の おほむ-おぼエ/かな/と/ぞ こうきでん/など/に/は なほ/ゆるし/なう/のたまひ/ける

エ:や行の「え」

亡き後まで心晴れ晴れとさせてはおかぬご寵愛だことなどと、弘徽殿などは死後もなお容赦のないおっしゃりよう。

解釈の決め手

人の胸あくまじかりける

「人の」と一般論で語っているが自分たち。死後までも自分たちの気持ちをすっきりさせない状態にさせつづける。「けり」は過去から現代までの継続。

桐壺 注釈 第4章13

人の御おぼえ 01-048

「人」は桐壺更衣、「の」は目的格。桐壺更衣に対する帝の寵愛。

などには 01-048

などにおいては。

なほ 01-048

死んだ今となってもなお、やはり。

ける 01-048

現代までの継続、死ぬ前から死んだ後でも。

語りの対象&構造型

対象:桐壺更衣弘徽殿の女御たち

亡き あとまで・人の胸あくまじかりける 人の  御おぼえ かなとぞ》 A・B
亡き後まで心晴れ晴れとさせてはおかぬご寵愛だことなどと、


弘徽殿などには なほ許しなうのたまひける》C
弘徽殿などは死後もなお容赦のないおっしゃりよう。

直列型:A<B<C:A<B<C

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

情報の階層&係り受け

構文:とぞ…には…のたまひける/二次

亡きあとまで 人の胸あくまじかりける人[=更衣へ]の 御おぼえかなとぞ 〈弘徽殿など〉には なほ許しなうのたまひける

主〉述:一朱 二緑 三青 四橙 五紫 六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

係り受け&主語述語

「亡きあとまで人の胸あくまじかりける人の御おぼえかなとぞ」→「のたまひける」


「人の胸あくまじかりける」(A「主格」のB連体形)→「御おぼえ」

附録

助詞の識別

亡きあとまで 人胸あくまじかり ける 御おぼえかな  弘徽殿など  なほ許しなうのたまひける

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の識別

亡きあとまで 人の胸あくまじかり ける人の おぼえかな と ぞ 弘徽殿など に は なほ許しなうのたまひける

尊敬語 謙譲語 丁寧語