帝はた ましてえ忍 151

2021-02-2401 桐壺01章~10章,,る・らる

原文 読み 意味 桐壺第10章11@源氏物語

帝はた ましてえ忍びあへたまはず 思し紛るる折もありつる昔のこと とりかへし悲しく思さる

みかど/はた まして/え/しのび-あへ/たまは/ず おぼし-まぎるる/をり/も/あり/つる/むかし/の/こと とりかへし/かなしく/おぼさ/る

帝は帝でまして仕舞いまでこらえ切れず、紛れるべくもないあの方の死を藤壺の宮のご入内で取り紛れた昔日をまざまざと蘇らせてお悲しみになった。

文構造&係り受け 01-151

主述関係に見る文構造(とりかへし…思さる:三次

〈帝〉はた ましてえ忍びあへたまはず 思し紛るる〈折〉もありつる昔のこと とりかへし悲しく思さる

色分:〈主語〉助詞・述語 [ ]:補充 //挿入 |:休止 @@@@@@@@:分岐

機能語に見る係り受け

帝はた ましてえ忍びあへたまはず 思し紛るる折もありつる昔のこと とりかへし悲しく思さる

「はた」→「悲しく思さる」


「ましてえ忍びあへたまはず」:中止法/「とりかへし悲しく思さる」にかけてもよい。

助詞・助動詞の識別:

帝はた ましてえ忍びあへたまは 思し紛るる折ありつること とりかへし悲しく思さ

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の区別:

帝はた ましてえ忍びあへたまはず 思し紛るる折もありつる昔のこと とりかへし悲しく思さ

尊敬語 謙譲語 丁寧語

古語探訪;失われた意味を求めて
はた 01-151

折しも。AとBが同時であることをいう。「皆人涙落としたまふ/01-150」を受けて、同じ時に帝もまた。同時性の「また」。

まして 01-151

「皆人涙落としたまふ/01-150」に対して、帝は「まして」。

思し紛るる折もありつる昔のこととりかへし悲しく思さる 01-151

藤壺の宮の参内により、「思し紛るとはなけれどおのづから御心移ろひ(お気持ちが紛れるというのでもないけれどおのずと御心がお移りになり)/01-135」状態になっていた。藤壺の宮の参内により更衣を喪った悲しみが紛れてきたことを認め、桐壺更衣の死を今に取り返し悲しまれる。

耳でとらえる;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:

帝はた ましてえ忍びあへたまはず》A
帝は帝でまして仕舞いまでこらえ切れず、


思し紛るる折もありつる昔のこと とりかへし悲しく思さる》B
紛れるべくもないあの方の死を藤壺の宮のご入内で取り紛れた昔日をまざまざと蘇らせてお悲しみになった。

直列型:A<B:A<B

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉  ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置
〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

2021-02-2401 桐壺01章~10章,,る・らる

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