すべて近うさぶらふ 104

2021-01-2301 桐壺01章~10章,反復型

すべて近うさぶらふ限りは男女いとわりなきわざかなと言ひ合はせつつ嘆く 原文 読み 意味 桐壺第7章24/源氏物語

すべて近うさぶらふ限りは 男女 いとわりなきわざかな と言ひ合はせつつ嘆く

すべて/ちかう/さぶらふ/かぎり/は をとこ/をむな いと/わりなき/わざ/かな と/いひあはせ/つつ/なげく

誰もかれも近くでご奉仕している間は男も女も、何をお考えなのかと顔を見合わせて嘆く。

大構造(と言ひ合はせつつ嘆く/二次)& 係り受け

すべて近うさぶらふ〈限り〉は 男女 いとわりなきわざかな と言ひ合はせつつ嘆く

主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

「男女」:「すべて近うさぶらふ限りは」の言い換え

物語の深部を支える重要語句へのアプローチ

男女/をとこをんな

「さぶらふ限り」と同格。男(殿上人)が出てくるので、もはや後宮だけの問題ではなく、政治上の問題になっていることを暗示する。朝政を怠った結果であろう。

桐壺 注釈 第7章24

わりなき 01-104

割切れない感覚。更衣の死に対する帝の嘆きが、度を超えすぎて理解不能である。

わざ 01-104

もともと神意を意味し、ここでは計り知れない帝の御心とのニュアンス。

言ひ合はせ 01-104

もちろん帝に聞こえないような小声で、顔を見合わせ。

助詞の識別/助動詞の識別:

すべて近うさぶらふ限り 男女 いとわりなきわざかな 言ひ合はせつつ嘆く

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の識別:

すべて近うさぶらふ限りは 男女 いとわりなきわざかな と言ひ合はせつつ嘆く

尊敬語 謙譲語 丁寧語

附録:耳からの情報処理(語りの対象 & 構造型)

語りの対象:帝付きの女房たちや近臣帝に対して

すべて近うさぶらふ限りは・男女》A・B
誰もかれも近くでご奉仕している間は男も女も、


いとわりなきわざかなと・言ひ合はせつつ嘆く》C・D
何をお考えなのかと顔を見合わせて嘆く。

分岐型・反復型:A[,B]<(C<)D:A=B、A<D、C<D

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

2021-01-2301 桐壺01章~10章,反復型

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