もとの木立山のたた 181

2020-09-1501 桐壺01章~10章☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺01章~10章,05 空間/天候・風景・自然・環境

桐壺 原文 かな書き 現代語訳 第10章41

もとの木立山のたたずまひ おもしろき所なりけるを 池の心広くしなして めでたく造りののしる

もと/の/こだち/やま/の/たたずまひ おもしろき/ところ/なり/ける/を いけ/の/こころ/ひろく/しなし/て めでたく/つくり/ののしる

もとの木立や築山の配置は趣きがあったが、池の幅を広くしなし立派な造営であると大変な評判が立った。

解釈の決め手

めでたく造りののしる:「めでたし」は結果の叙述用法

大騒ぎして造営すると訳されてきたが、わいわい騒ぎながらつくることに、物語る意味はない。造営の結果が世評を得るのだ。王朝時代の造営には今の比ではない、多くの時間と人手が必要であった。大人数で作る動作を騒がしくと考えるのが一般的だが、ここはやはり作り手の問題ではなく、徐々にできあがってゆく中、往来の人が足を止め、すごいなあ、立派なものだなあ、誰の邸宅だろう、などと評判が立つ、そうした中、造営が進んで行くことが、「造りののしる」だと思う。そうでないと「めでたく」の意味がとれない。

桐壺 注釈 第10章41

おもしろき 01-181

趣味性がある、趣深い、興味をひく。

池の心 01-181

池の面。

語りの対象&構造型

対象:修理職内匠寮/01-180世の人

もとの木立山のたたずまひ おもしろき所なりけるを》A
もとの木立や築山の配置は趣きがあったが、


池の心広くしなして・ めでたく造りののしる》B・C
池の幅を広くしなし、立派な造営であると大変な評判が立った。

分岐型:A+B<C:A+B<C

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

情報の階層&係り受け

構文:めでたく造りののしる/四次

〈[修理職内匠寮]〉もとの木立山の〈たたずまひ〉 おもしろき 所なりける  池の心広くしなして 〈[世人]〉めでたく造りののしる

主〉述:一朱 二緑 三青 四橙 五紫 六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

附録:助詞・敬語の識別・助動詞

助動詞:なり(断) けり

もと木立山たたずまひ おもしろき所なり ける  池心広くしなし めでたく造りののしる

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語:

もとの木立山のたたずまひ おもしろき所なり ける を 池の心広くしなして めでたく造りののしる

尊敬語 謙譲語 丁寧語