もとの木立山のたた 181

2021-02-28

原文 読み 意味 桐壺10章41@源氏物語

もとの木立山のたたずまひ おもしろき所なりけるを 池の心広くしなして めでたく造りののしる

もと/の/こだち/やま/の/たたずまひ おもしろき/ところ/なり/ける/を いけ/の/こころ/ひろく/しなし/て めでたく/つくり/ののしる

もとの木立や築山の配置は趣きがあったが、池の幅を広くしなし立派な造営であると大変な評判が立った。

文構造&係り受け

主語述語と大構造 めでたく造りののしる:四次

〈[修理職内匠寮]〉もとの木立山の〈たたずまひ〉 おもしろき所なりける 池の心広くしなして 〈[世人]〉めでたく造りののしる

色分:〈主語〉助詞・述語 [ ]:補充 //挿入 |:休止 @@@@@@@@:分岐

機能語と係り受け

もとの木立山のたたずまひ おもしろき所なりけるを 池の心広くしなして めでたく造りののしる

助詞・助動詞の識別:なり ける
  • なり
  • ける

もと木立山たたずまひ おもしろき所なりける 池心広くしなし めでたく造りののしる

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の区別:φ

もとの木立山のたたずまひ おもしろき所なり ける を 池の心広くしなして めでたく造りののしる

尊敬語 謙譲語 丁寧語

古語探訪;失われた意味を求めて

めでたく造りののしる 01-181:「めでたし」は結果の叙述用法

大騒ぎして造営すると訳されてきたが、わいわい騒ぎながらつくることに、物語る意味はない。造営の結果が世評を得るのだ。王朝時代の造営には今の比ではない、多くの時間と人手が必要であった。大人数で作る動作を騒がしくと考えるのが一般的だが、ここはやはり作り手の問題ではなく、徐々にできあがってゆく中、往来の人が足を止め、すごいなあ、立派なものだなあ、誰の邸宅だろう、などと評判が立つ、そうした中、造営が進んで行くことが、「造りののしる」だと思う。そうでないと「めでたく」の意味がとれない。

おもしろき 01-181

趣味性がある、趣深い、興味をひく。

池の心 01-181

池の面。

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:修理職内匠寮/01-180世の人

もとの木立山のたたずまひ おもしろき所なりけるを》A
もとの木立や築山の配置は趣きがあったが、


池の心広くしなして・めでたく造りののしる》B・C
池の幅を広くしなし、立派な造営であると大変な評判が立った。

分岐型:A+B→C:A+B→C

 A→B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉  ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉:修飾 :倒置
〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉:中止法・独立文 //:挿入


〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B 〈分配型〉A→B*C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

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