母御息所も影だにお 137

2021-01-2301 桐壺01章~10章,,まほし,

母御息所も影だにおぼえたまはぬをいとよう似たまへりと典侍の聞こえ 原文 読み 意味 桐壺第9章11/源氏物語

母御息所も影だにおぼえたまはぬを いとよう似たまへりと典侍の聞こえけるを 若き御心地にいとあはれと思ひきこえたまひて 常に参らまほしく なづさひ見たてまつらばやとおぼえたまふ

はは-みやすむどころ/も/かげ/だに/おぼエ/たまは/ぬ/を いと/よう/に/たまへ/り/と/ないし-の-すけ/の/きこエ/ける/を わかき/み-ここち/に/いと/あはれ/と/おもひ/きこエ/たまひ/て つね/に/まゐら/まほしく なづさひ/み/たててまつら/ばや/と/おぼエ/たまふ

母の御息所のことは面影さえ覚えておられなかったが、とてもよく似ておいでですと、典侍が申し上げたのを、幼き御心にとても恋しいと思い申し上げになって、常に側へ参りたい、心うちとけ拝顔したいと願われたものです。

大構造(とおぼえたまふ/四次)& 係り受け

〈[光源氏]〉母御息所だにおぼえたまはぬ いとよう似たまへりと〈典侍の〉聞こえけるを 若き御心地いとあはれと思ひきこえたまひて 常に参らまほしく なづさひ見たてまつらばやとおぼえたまふ

主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

「おぼえたまはぬを」→「いとあはれと思ひきこえたまひて」


「典侍の聞こえけるを」→「いとあはれと思ひきこえたまひて」

桐壺 注釈 第9章11

なづさひ 01-137

水に浸ると水が体にまとわるように相手にまとわる。

助詞の識別/助動詞の識別:

母御息所だにおぼえたまは いとよう似たまへ典侍聞こえける 若き御心地いとあはれ思ひきこえたまひ 常に参らまほしく なづさひ見たてまつらばやおぼえたまふ

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の識別:

息所も影だにおぼえたまはぬ を いとよう似たまへり と典侍の聞こえける を 若き心地にいとあはれと思ひきこえたまひて 常に参らまほしく なづさひ見たてまつらばや とおぼえたまふ

尊敬語 謙譲語 丁寧語

附録:耳からの情報処理(語りの対象 & 構造型)

語りの対象:桐壺更衣光源氏藤壺の宮典侍

母御息所も影だにおぼえたまはぬを》A
母の御息所のことは面影さえ覚えておられなかったが、


いとよう似たまへりと典侍の聞こえけるを・若き御心地にいとあはれと思ひきこえたまひて》B・C
とてもよく似ておいでですと、典侍が申し上げたのを、幼き御心にとても恋しいと思い申し上げになって、


常に参らまほしく なづさひ見たてまつらばやとおぼえたまふ》D
常に側へ参りたい、心うちとけ拝顔したいと願われたものです。

直列型:A<B<C<D:A<B<C<D

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

2021-01-2301 桐壺01章~10章,,まほし,

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