かうぶりしたまひて 150

2021-02-2401 桐壺01章~10章,04 公的生活/出世・祝賀・行事

原文 読み 意味 桐壺第10章10@源氏物語

かうぶりしたまひて 御休所にまかでたまひて 御衣奉り替へて 下りて拝したてまつりたまふさまに 皆人涙落としたまふ

かうぶり/し/たまひ/て おほむ-やすみどころ/に/まかで/たまひ/て おほむ-ぞ/たてまつり-かへ/て おり/て/はいし/たてまつり/たまふ/さま/に みなひと/なみだ/おとし/たまふ

若宮は加冠の儀を終えられ休息所にお下がりになり、お召し替えをすませて庭に降り帝にお礼の拝舞をなされるお姿に、皆ひと涙をお流しになった。

文構造&係り受け 01-150

主述関係に見る文構造(に…落としたまふ:二次

〈[光源氏]〉かうぶりしたまひて 御休所にまかでたまひて 御衣奉り替へて 下りて拝したてまつりたまふさま 〈皆人〉落としたまふ

色分:〈主語〉助詞・述語 [ ]:補充 //挿入 |:休止 @@@@@@@@:分岐

機能語に見る係り受け

かうぶりしたまひて 御休所にまかでたまひて 御衣奉り替へて 下りて拝したてまつりたまふさまに 皆人涙落としたまふ

助詞・助動詞の識別:

かうぶりしたまひ 御休所まかでたまひ 御衣奉り替へ 下り拝したてまつりたまふさま 皆人涙落としたまふ

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の区別:

かうぶりしたまひて 御休所にまかでたまひて 奉り替へて 下りて拝したてまつりたまふさまに 皆人涙落としたまふ

尊敬語 謙譲語 丁寧語

古語探訪;失われた意味を求めて
かうぶりしたまひて 01-145

描かれていないが、引入の大臣による加冠の儀式は終わったのである。儀式における大臣の心境は、帝との歌のやりとりを通して後に語られる/01-159/01-160。

御休所 01-145

清涼殿の殿上の間の南の下侍(しもさぶらい)があてられた。

御衣奉り替へ 01-145

儀式様から拝舞様に服装を変える。「奉り」は本動詞で「着る」の尊敬語。

拝し 01-145

帝へのお礼の拝舞。

耳でとらえる;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:光源氏元服に参列した人々

《かうぶりしたまひて 御休所にまかでたまひて 御衣奉り替へて 下りて拝したてまつりたまふさま》A
若宮は加冠の儀を終えられ休息所にお下がりになり、お召し替えをすませて庭に降り帝にお礼の拝舞をなされるお姿に、


皆人涙落としたまふ》B
皆ひと涙をお流しになった。

直列型:A<B:A<B

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉  ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置
〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用