南面に下ろして 母 055

2020-09-0701 桐壺01章~10章☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺01章~10章

桐壺 原文 かな書き 現代語訳 第5章06

南面に下ろして 母君もとみにえものものたまはず

みなみ-おもて/に/おろし/て ははぎみ/も/とみ/に/え/もの/も/のたまは/ず

勅使は建物の正面で轅(ながえ)を下ろすが、出迎える母君もすぐには言葉が見つかりません。

解釈の決め手

母君も:はりつめた空気を伝える助詞「も」

命婦も庭の具合から、母の心中を察して言葉が出ないし、勅使を出迎える母は真っ先に挨拶をすべきところ、これまでの私的な訪問とは違い若君のことで決断を迫れれることになると直感して言葉が出ないのであろう。

桐壺 注釈 第5章06

南面 01-055

正式な客を招く部屋。命婦は帝の使者であるから正式な客である。

下ろして 01-055

後に無言の間がある。劇的空白が表現されている。

語りの対象&構造型

対象:御者母君

南面に下ろして》A
勅使は建物の正面で轅(ながえ)を下ろすが、


母君も・とみにえものものたまはず》B・C
出迎える母君もすぐには言葉が見つかりません。

中断型:A<B<C|:A<B<C

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

情報の階層&係り受け

構文:て…も…え…ものたまはず/一次|

南面に下ろし 〈母君〉もとみにものものたまはず

主〉述:一朱 二緑 三青 四橙 五紫 六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

係り受け&主語述語

「母君もとみにえものものたまはず」:中止法

附録

助詞の識別

南面下ろし 母君とみにえもののたまは

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の識別

南面に下ろして 母君もとみにえものものたまは

尊敬語 謙譲語 丁寧語