女皇女たち二ところ 116
原文 読み 意味 桐壺第8章11/源氏物語
女皇女たち二ところ この御腹におはしませど なずらひたまふべきだにぞなかりける
をむな-みこ-たち/ふた-ところ この/おほむ-はら/に/おはしませ/ど なずらひ/たまふ/べき/だに/ぞ/なかり/ける
皇女をお二方お産みであったが、この宮の美しさに比肩すべくもございません。
桐壺 注釈 第8章11
この御腹に 01-116
弘徽殿の女御腹に。
だに 01-116
抜くことはおろか、並ぶことさえ。
附録:耳からの情報処理(語りの対象 & 構造型)
語りの対象:女皇女たち/弘徽殿の女御
《女皇女たち二ところ この御腹におはしませど・なずらひたまふべきだにぞなかりける》A・B
皇女をお二方お産みでしたが、この宮の美しさに比肩すべくもございません。
直列型:A<B:A<B
A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
〈直列型〉<:直進 #:倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 |:中止法
〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用
大構造(どなずらひたまふべきだにぞなかりける/二次)& 係り受け
〈女皇女たち二ところ〉この御腹[=弘徽殿の女御]におはしませど なずらひたまふべきだにぞなかりける
〈主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]: 補 /: 挿入 @・@・@・@:分岐
「なかりける」は意味的には「なずらふ」の単なる否定語。従って、同色にした。
助詞の識別/助動詞:
女皇女たち二ところ この御腹におはしませど なずらひたまふべきだにぞなかりける
助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
敬語の識別:
女皇女たち二ところ この御腹におはしませど なずらひたまふべき だに ぞなかりける
尊敬語 謙譲語 丁寧語