聞こし召す御心まど 035

2021-03-04

原文 読み 意味 桐壺03章12@源氏物語

聞こし召す御心まどひ 何ごとも思し召しわかれず 籠もりおはします

きこしめす/み-こころまどひ なにごと/も/おぼしめし-わか/れ/ず こもり/おはします

お聞きあそばす御心は乱れ、何ごともお分かりにならず部屋へひき籠ってしまわれました。

文構造&係り受け

主語述語と大構造 籠もりおはします:三次

〈[帝]〉聞こし召す〈御心〉まどひ 何ごとも思し召しわかれず 籠もりおはします

機能語と係り受け

聞こし召す御心まどひ 何ごとも思し召しわかれず 籠もりおはします

「御心まどひ」:受ける述語がないので、名詞ではない。連用形「まどひ」の前後で主体が「御心」と「帝」で異なるので、「まどひ」を連用中止法と考えることもできるが、古文の主体はそれほど厳密ではないので、どちらも帝と考えれば以下の叙述にかかる連用法と考えられる。その際、「まどひ」「わかれず」を並列とするか順列とするかは些末なこだわりだろう。形がともに連用形なので並列が自然か。
聞こし召す御心まどひ・何ごとも思し召しわかれず籠もりおはします

聞こし召す御心まどひ 何ごと思し召しわか 籠もりおはします

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

助詞・助動詞の識別:れ ず

  • :可能・る・未然形/打消を伴う「る」は可能
  • :打消・ず・連用形
敬語の区別:聞こし召す 御 思し召す おはします

聞こし召す心まどひ 何ごとも思し召しわかれ ず 籠もりおはします

尊敬語 謙譲語 丁寧語

古語探訪;失われた意味を求めて

籠もり 01-035

ついに帝は絶望し、心理的にも自分の殻の中に閉じこもる。そのため政治は投げ出されてしまう。

御心まどひ 01-035

体言止めともとれるが、「御心」主語+「まどひ」動詞の連用形でよい。

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:

中断型:A|B→C:A、B→C

聞こし召す御心まどひ・何ごとも思し召しわかれず・籠もりおはします》A・B・C
お聞きあそばす御心は乱れ、何ごともお分かりにならず部屋へひき籠ってしまわれました。

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