里の殿は 修理職内 180
目次
原文 読み 意味 桐壺10章40@源氏物語
里の殿は 修理職内匠寮に宣旨下りて 二なう改め造らせたまふ
さと/の/との/は すり-しき/たくみ-づかさ/に/せんじ/くだり/て になう/あらため/つくら/せ/たまふ
里屋敷は、修理職(すりしき)と内匠寮(たくみづかさ)に宣旨が下って、比類がないほどすばらしく造り替えさせになった。
文構造&係り受け
主語述語と大構造 改め造らせたまふ:二次
〈[帝]〉里の殿は 修理職内匠寮に〈宣旨〉下りて 二なう改め造らせたまふ
色分:〈主語〉助詞・述語 [ ]:補充 //挿入 |:休止 @@・@@・@@・@@:分岐
機能語と係り受け
里の殿は 修理職内匠寮に宣旨下りて 二なう改め造らせたまふ
助詞・助動詞の識別:せ
- せ:
里の殿は 修理職内匠寮に宣旨下りて 二なう改め造らせたまふ
助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
敬語の区別:たまふ
里の殿は 修理職内匠寮に宣旨下りて 二なう改め造らせたまふ
尊敬語 謙譲語 丁寧語
古語探訪;失われた意味を求めて
里の殿 01-180
桐壺更衣の実家。後に二条院と呼ばれる。
修理職 01-180
今の大工。
内匠寮 01-180
今の指物師といった感じ。
二なう 01-180
比肩するものがない。
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:帝
《里の殿は 修理職内匠寮に宣旨下りて・二なう改め造らせたまふ》A・B
里屋敷は、修理職(すりしき)と内匠寮(たくみづかさ)に宣旨が下って、比類がないほどすばらしく造り替えさせになった。
直列型:A→B:A→B
A→B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
〈直列型〉→:修飾 #:倒置
〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉|:中止法・独立文 //:挿入
〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B 〈分配型〉A→B*C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用