御局は桐壺なり 015
目次
原文 読み 意味 桐壺第02章09@源氏物語
御局は桐壺なり
み-つぼね/は/きりつぼ/なり
お部屋は桐壺です。
文構造&係り受け 01-015
主述関係に見る文構造(は桐壺なり:一次)
〈御局〉は桐壺なり
色分:〈主語〉助詞・述語 [ ]:補充 //挿入 |:休止 @@・@@・@@・@@:分岐
機能語に見る係り受け
御局は桐壺なり
助詞・助動詞の識別:なり
- なり:断定・なり・終止形
御局は桐壺なり
助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
敬語の区別:御
御局は桐壺なり
尊敬語 謙譲語 丁寧語
〈テキスト〉〈語り〉〈文脈〉の背景
桐壺空間のドラマ性 01-015:社会的地位空間と帝の寵愛ランクの乖離
庭に桐を植えたことからきたの名称で、東北の隅に位置した。帝が日常にお住まいの清涼殿は、後宮の中では西南に位置した。すなわち、清涼殿から桐壺は最も遠い局ということになる。それは、帝と局の行き帰りには、他の多くの夫人たちが住む局の前を通り過ぎる必要があることを意味した。弘徽殿の間もその前を過ぎなければ、帝の元には行けない。その行き来の間になされる女たちの辛い仕打ちにあって、桐壺は精神的に追い詰められてゆく。
耳でとらえる;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:桐壺更衣
《御局は桐壺なり》A
お部屋は桐壺です。
直列型:A:A
A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
〈直列型〉<:直進 #:倒置
〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 |:中止法
〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用