かの贈り物御覧ぜさ 090

2021-01-2301 桐壺01章~10章,分岐型,たり(完了),なり(断定),まし

かの贈り物御覧ぜさす亡き人の住処尋ね出でたりけむしるしの釵 原文 読み 意味 桐壺第7章10/源氏物語

かの贈り物御覧ぜさす 亡き人の住処尋ね出でたりけむ しるしの釵ならましかば と思ほすもいとかひなし

かの/おくりもの/ごらんぜ/さす なき/ひと/の/すみか/たづね-いで/たり/けむ しるし/の/かむざし/なら/ましか/ば と/おもほす/も/いと/かひなし

命婦は例の贈り物をご覧に入れた。亡くなった楊貴妃の住みかを尋ね当てたという目印の釵(かんざし)であったなら、と帝は願われたがこれも誠に詮ないことでした。

大構造(御覧ぜさす/一次φもいとかひなし/五次)& 係り受け

〈[命婦]〉かの贈り物御覧ぜさす 〈[道士]〉亡き人の住処尋ね出でたりけむ しるしの釵ならましかば 〈[帝]〉思ほす〉もいとかひなし

主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

原文 読み 意味 桐壺第7章10

かの贈り物 01-090

桐壺更衣の形見の品である「御装束一領と御髪上げの調度めく物/01-078」。

亡き人の住処尋ね出でたりけむ 01-090

長恨歌の詩句による。楊貴妃の魂のありかを訪ねて、道士が仙界まで赴いた。そこで楊貴妃と出会った証拠に金の釵を持ち帰る。

ましかば 01-090

今更実現することのない願望(反実仮想)。

助詞の識別/助動詞の識別:

贈り物御覧ぜさす 亡き人住処尋ね出でたりけむ しるしの釵ならましか 思ほすいとかひなし

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の識別:

かの贈り物御覧ぜさす 亡き人の住処尋ね出でたりけむ しるしの釵ならましか ば と思ほすもいとかひなし

尊敬語 謙譲語 丁寧語

附録:耳からの情報処理(語りの対象 & 構造型)

語りの対象:命婦楊貴妃長恨歌に出てくる道士

かの贈り物御覧ぜさす》A
命婦は例の贈り物をご覧に入れた。


亡き人の住処尋ね出でたりけむしるしの釵ならましかばと》B
亡くなった楊貴妃の住みかを尋ね当てたという目印の釵(かんざし)であったなら、


思ほすも・いとかひなし》C・D
と帝は願われたがこれも誠に詮ないことでした。

分岐型・中断型:Aφ(B<)C<D:A、B<C<D

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用