御前より内侍 宣旨 157
原文 読み 意味 桐壺第10章17@源氏物語
御前より 内侍宣旨うけたまはり伝へて 大臣参りたまふべき召しあれば 参りたまふ
お-まへ/より ないし/せんじ/うけたまはり/つたへ/て おとど/まゐり/たまふ/べき/めし/あれ/ば まゐり/たまふ
帝よりの宣旨を内侍が承り左大臣に伝達、御前に参られるようにとのお召しなので大臣は参上される。
文構造&係り受け 01-157
主述関係に見る文構造(ば参りたまふ:四次)
御前より 〈内侍〉宣旨うけたまはり伝へて 〈大臣〉参りたまふべき〈召し〉あれば 参りたまふ
色分:〈主語〉助詞・述語 [ ]:補充 //挿入 |:休止 @@・@@・@@・@@:分岐
機能語に見る係り受け
御前より 内侍宣旨うけたまはり伝へて 大臣参りたまふべき召しあれば 参りたまふ
助詞・助動詞の識別:
御前より 内侍宣旨うけたまはり伝へて 大臣参りたまふべき召しあれば 参りたまふ
助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
敬語の区別:
御前より 内侍宣旨うけたまはり伝へて 大臣参りたまふべき召しあれば 参りたまふ
尊敬語 謙譲語 丁寧語
古語探訪;失われた意味を求めて
御前 01-157
帝を指す。
内侍 01-157
掌侍(ないしのじょう)を言い、四人の長である勾当内侍(こうとうのないし)が宣旨や勅使を伝達する。
耳でとらえる;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:帝/内侍/左大臣
《御前より 内侍宣旨うけたまはり伝へて》A
帝よりの宣旨を内侍が承り、左大臣に伝達、
《大臣参りたまふべき召しあれば・参りたまふ》B・C
御前に参られるようにとのお召しなので大臣は参上される。
直列型:A<B<C:A<B<C
A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
〈直列型〉<:直進 #:倒置
〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 |:中止法
〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用