いときびはにておは 168

2020-09-15☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺,

桐壺 原文 かな書き 現代語訳 第10章28

いときびはにておはしたるを ゆゆしううつくしと 思ひきこえたまへり

いと/きびは/にて/おはし/たる/を ゆゆしう/うつくし/と おもひ/きこエ/たまへ/り

エ:や行の「え」

たいそう幼くいらっしゃるが、不吉なほどにきれいだと大臣はお思いである。

解釈の決め手

ゆゆしう:不吉な予感

この世のものとは思えない様。帝も幾度となく光源氏の美質の中に不吉なものを感じてきたことは幾度か繰り返して説明した。「ものの心知りたまふ人はかかる人も世に出でおはするものなりけりとあさましきまで目をおどろかしたまふ(ものの本質を見抜いておられるお方は、「こんな方も世に生れて来られるものか」と、常軌を超えた相に信じがたいと目を瞠はっておられました)/01-023」左大臣もまたそれを感じ取る能力があり、その能力により娘の婿として東宮でなく光源氏を婿に選んだこともすでに「思しわづらふ/01-153」の語釈で触れた。

桐壺 注釈 第10章28

きびはに 01-168

幼い。

語りの対象&構造型

対象:光源氏左大臣

いときびはにておはしたる を・ゆゆしううつくしと 思ひきこえたまへり》A・B
たいそう幼くいらっしゃるが、不吉なほどにきれいだと大臣はお思いである。

直列型:A<B:A<B

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

情報の階層&係り受け

構文:と思ひきこえたまへり/三次

いときびはにておはしたる[若宮] ゆゆしううつくし  〈[左大臣]〉思ひきこえたまへり

主〉述:一朱 二緑 三青 四橙 五紫 六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

附録:助詞・敬語の識別・助動詞

助動詞:たり 

いときびはにおはしたる  ゆゆしううつくし 思ひきこえたまへ

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語:おはす きこゆ たまふ

いときびはにておはしたる を ゆゆしううつくしと 思ひきこえ たまへ

尊敬語 謙譲語 丁寧語