思し召しやりつつ 099
目次
原文 読み 意味 桐壺07章19@源氏物語
思し召しやりつつ 灯火をかかげ尽くして起きおはします
おぼしめし-やり/つつ ともしび/を/かかげ-つくし/て/おき/おはします
帝は若宮の里を思やりになりながら、灯火をともし尽くして起きておられる。
文構造&係り受け
主語述語と大構造 をかかげ尽くして起きおはします:二次
〈[帝]〉思し召しやりつつ 灯火をかかげ尽くして起きおはします
色分:〈主語〉助詞・述語 [ ]:補充 //挿入 |:休止 @@・@@・@@・@@:分岐
機能語と係り受け
思し召しやりつつ 灯火をかかげ尽くして起きおはします
助詞・助動詞の識別:φ
思し召しやりつつ 灯火をかかげ尽くして起きおはします
助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
敬語の区別:思し召す おはします
思し召しやりつつ 灯火をかかげ尽くして起きおはします
尊敬語 謙譲語 丁寧語
古語探訪;失われた意味を求めて
灯火をかかげ尽くして起きおはします 01-099
長恨歌の詩句「孤灯挑尽未成眠(孤灯かかげ尽くして未だ眠りを成さず)」を受ける。
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:帝
《思し召しやりつつ・灯火をかかげ尽くして起きおはします》 A・B
帝は若宮の里を思やりになりながら、灯火をともし尽くして起きておられる。
直列型:A→B:A→B
A→B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
〈直列型〉→:修飾 #:倒置
〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉|:中止法・独立文 //:挿入
〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B 〈分配型〉A→B*C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用