泣く泣く 夜いたう 074

2021-01-2301 桐壺01章~10章,,

泣く泣く夜いたう更けぬれば今宵過ぐさず御返り奏せむと急ぎ参る 原文 読み 意味 桐壺第6章10/源氏物語

泣く泣く 夜いたう更けぬれば 今宵過ぐさず御返り奏せむと 急ぎ参る

なくなく よ/いたう/ふけ/ぬれ/ば こよひ/すぐさ/ず/おん-かへり/そうせ/む/と いそぎ/まゐる

命婦は泣きながら、夜もひどく更けましたので、今夜のうちにご返事を奏上しませんとと、帰参を急ぐ。

大構造(泣く泣く…と急ぎ参る/三次)& 係り受け

泣く泣く 〈夜〉いたう更けぬれ 〈[命婦]〉今宵過ぐさず御返り奏せむ 急ぎ参る

主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

「泣く泣く」→「急ぎ参る」

物語の深部を支える重要語句へのアプローチ

御返り:母君の返書

復命との解釈が一般的である。復命は帝に対して使者としての報告をすることであり、「御」は帝に対する敬意となる。しかし、「御返り御覧ずれば/01-085」とあり、母北の方の返書を「御返り」としているので、ここも母北の方の返書と考える。「御」は主体である母北の方に対する敬意と考えておく。

助詞の識別/助動詞の識別:

泣く泣く 夜いたう更けぬれ 今宵過ぐさ御返り奏せ 急ぎ参る

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の識別:

泣く泣く 夜いたう更けぬれ ば 今宵過ぐさず返り奏せむ と 急ぎ参る

尊敬語 謙譲語 丁寧語

附録:耳からの情報処理(語りの対象 & 構造型)

語りの対象:命婦

泣く泣く 夜いたう更けぬれば・今宵過ぐさず御返り奏せむと・急ぎ参る》A・B・C
命婦は泣きながら、夜もひどく更けましたので、今夜のうちにご返事を奏上しませんとと、帰参を急ぐ。

分岐型:A<(B<)C:A<C、B<C

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

2021-01-2301 桐壺01章~10章,,

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