いみじき武士仇敵な 115

2020-09-10☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺,なり(断),,べし,,る・らる

桐壺 原文 かな書き 現代語訳 第8章10

いみじき武士仇敵なりとも 見てはうち笑まれぬべきさまのしたまへれば えさし放ちたまはず

いみじき/もののふ/あた/かたき/なり/とも み/て/は/うち-ゑま/れ/ぬ/べき/さま/の/し/たまへ/れ/ば え/さし-はなち/たまは/ず

猛き武士や仇敵であっても、見ればつい微笑まれるご様子でいらっしゃるので、弘徽殿方もうっちゃっておくわけにはいかない。

桐壺 注釈 第8章10

なりとも 01-115

であってもという仮定。敵対する相手方であっても。弘徽殿の女御たち。源氏身びいきな私でも、ちょっとおおげさ過ぎて臭みを感じる。

さし放ち 01-115

うっちゃる。無視する。相手にならない。

語りの対象&構造型

対象:光源氏弘徽殿の女御ほか

いみじき武士仇敵なりとも 見てはうち笑まれぬべきさまのしたまへれば》A
猛き武士や仇敵であっても、見ればつい微笑まれるご様子でいらっしゃるので、


えさし放ちたまはず》B
弘徽殿方もうっちゃっておくわけにはいかない。

直列型:A<B:A<B

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

情報の階層&係り受け

構文:ばえさし放ちたまはず/四次

〈[御子]〉いみじき武士仇敵なり とも 見てはうち笑まれぬべきさまのしたまへれ  〈[弘徽殿の女御]〉えさし放ちたまはず

主〉述:一朱 二緑 三青 四橙 五紫 六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

係り受け&主語述語

「うち笑まれぬべきさまのしたまへれば」:格助詞「の」の連用修飾語的用法(のように)

附録

助詞の識別

いみじき武士仇敵なり とも 見 うち笑ま べきさましたまへ  えさし放ちたまは

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の識別

いみじき武士仇敵なり とも 見て はうち笑まれ ぬ べきさまのしたまへれ ば えさし放ちたまは

尊敬語 謙譲語 丁寧語