年月に添へて 御息 127
原文 読み 意味 桐壺09章01@源氏物語
年月に添へて 御息所の御ことを 思し忘るる折なし
としつき/に/そへ/て みやすむどころ/の/おほむ-こと/を おぼし-わするる/をり/なし
年月を経ても御息所の御ことを思い出しにならない折りはございませんでした。
文構造&係り受け
主語述語と大構造 なし:二次
〈[帝]〉年月に添へて 御息所の御ことを 思し忘るる〈折〉なし
色分:〈主語〉助詞・述語 [ ]:補充 //挿入 |:休止 @@・@@・@@・@@:分岐
機能語と係り受け
年月に添へて 御息所の御ことを 思し忘るる折なし
助詞・助動詞の識別:φ
年月に添へて 御息所の御ことを 思し忘るる折なし
助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
敬語の区別:御 御 思す
年月に添へて 御息所の御ことを 思し忘るる折なし
尊敬語 謙譲語 丁寧語
古語探訪;失われた意味を求めて
添へて 01-127
伴って。
御息所 01-127
桐壺更衣は光の君を出産してから御息所の呼称となった。
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:帝/桐壺更衣
《年月に添へて・御息所の御ことを 思し忘るる折なし》A・B
年月を経ても御息所の御ことを思い出しにならない折りはございませんでした。
直列型:A→B:A→B
A→B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉 ※係り受けは主述関係を含む
〈直列型〉→:修飾 #:倒置
〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉|:中止法・独立文 //:挿入
〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B 〈分配型〉A→B*C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用