輦車の宣旨などのた 029

2020-09-0301 桐壺01章~10章☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺01章~10章,

桐壺 原文 かな書き 現代語訳 第3章06

輦車の宣旨などのたまはせても また入らせたまひて さらにえ許させたまはず

てぐるま/の/せんじ/など/のたまはせ/て/も また/いら/せ/たまひ/て さらに/え/ゆるさ/せ/たまは/ず

輦車の宣旨などご発令になってもまた桐壺にお入りになってそれ以上はいっかなお許しにならない。

解釈の決め手

さらにえ許させたまはず

それ以上は決してお許しにならなかった。「さらに」はここでも肯定での用法の意味を残す。「その年の夏御息所はかなき心地にわづらひてまかでなむとしたまふを暇さらに許させたまはず/01-024」も同じ用法。そちらで解説した。具体的には、輦車はいつでも出発できるように準備させたものの、帝は桐壺更衣の上局にお入りになり、更衣が出て行かれるのを許さなかった。

桐壺 注釈 第3章06

輦車の宣旨 01-029

車輪がついた手押しの車で、内裏を取り巻く二重の塀の外郭にある中重(なかのえ)の門内で用いる。その宣旨が出るのは、更衣の階級では破格である。

入らせたまひて 01-029

「入る」は自動詞(ラ行四段)、よって「せ」は使役にならず、「せたまひ」で最高敬語。

語りの対象&構造型

対象:

輦車の宣旨などのたまはせても・また入らせたまひて・さらにえ許させたまはず》A・B・C
輦車の宣旨などご発令になってもまた桐壺にお入りになってそれ以上はいっかなお許しにならない。

直列型:A<B<C:A<B<C

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

情報の階層&係り受け

構文:のたまはせても…入らせたまひて…え許させたまはず/一次

〈[帝]〉輦車の宣旨などのたまはせても また入らせたまひて さらにえ許させたまはず

主〉述:一朱 二緑 三青 四橙 五紫 六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

附録

助詞の識別

輦車宣旨などのたまはせ  また入らたまひ さらにえ許さたまは

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の識別

輦車の宣旨などのたまはせて も また入らせたまひて さらにえ許さ たまは

尊敬語 謙譲語 丁寧語