はかなく日ごろ過ぎ 046

2020-09-0701 桐壺01章~10章☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺01章~10章

桐壺 原文 かな書き 現代語訳 第4章11

はかなく日ごろ過ぎて 後のわざなどにもこまかにとぶらはせたまふ

はかなく/ひごろ/すぎ/て のち-の-わざ/など/に/も/こまか/に/とぶらは/せ/たまふ

はかなく日が経ち、七日七日の法事などにもねんごろに弔問の使者をお立てになった。

解釈の決め手

はかなく

「はかなし」の「はか」は「はかどる」。順調にものごとが進み、成果が得られている状態。時間経過と成果が比例していることを表すが、「はかなし」は時間が経過しても手に入るものが少ない、あるいは皆無な状態。帝の気持ちになって語り手がとらえた表現。頼りを失った喪失感。帝の心象風景。

後のわざなどにも

七日七日の法要。「などにも」とあるので、仏事に限らず、あれやこれやと更衣の母の元に使いを出したことが知られる。

桐壺 注釈 第4章11

とぶらはせたまふ 01-046

帝が使者をお遣わしになるの意味。「せ」は使役。

語りの対象&構造型

対象:桐壺更衣

はかなく日ごろ過ぎて》A
はかなく日が経ち、


後のわざなど にもこまかにとぶらはせたまふ》B
七日七日の法事などにもねんごろに弔問の使者をお立てになった。

直列型:A<B:A<B

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

情報の階層&係り受け

構文:にも…とぶらはせたまふ/二次

はかなく〈日ごろ〉過ぎて 〈[帝]〉後のわざなどにもこまかにとぶらはせたまふ

主〉述:一朱 二緑 三青 四橙 五紫 六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

附録

助詞の識別

はかなく日ごろ過ぎ 後わざなど こまかにとぶらはたまふ

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の識別

はかなく日ごろ過ぎて 後のわざなど に もこまかにとぶらはせたまふ

尊敬語 謙譲語 丁寧語