人柄のあはれに 情 044

2020-09-07☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺,

桐壺 原文 かな書き 現代語訳 第4章09

人柄のあはれに 情けありし御心を 主上の女房なども恋ひしのびあへり

ひとがら/の/あはれ/に/なさけ/あり/し/み-こころ/を うへ-の-にようばう/など/も/こひ/しのびあへ/り

人柄がよく情愛こまやかなあの方の御心を、帝つきの女房たちも恋いしのび合うのだった。

解釈の決め手

主上の女房

帝付きの女官。桐壺更衣はしばしば「おしなべての上宮仕へ」をさせられていたことが述べられている。主上の女房とはいつも顔をつき合わせていたので、本来、気心が一番わかっていた。しかし、近い存在なだけに嫉妬で目がくらむことにもなったであろう。「も」は「もの思ひ知りたまふ/01-043」に加え。

桐壺 注釈 第4章09

あはれに 01-044

「に」は「なり」の(形容動詞の)連用形。「あはれであり」という連用形が後の語句と並列関係であることのマークになっている。

語りの対象&構造型

対象:桐壺更衣主上の女房など

人柄のあはれに・情けありし御心 》A・B
人柄がよく情愛こまやかなあの方の御心を、


主上の女房なども恋ひしのびあへり》 C
帝つきの女房たちも恋いしのび合うのだった。

分岐型:A+B<C:A+B<C

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

情報の階層&係り受け

構文:を…も恋ひしのびあへり/二次

[桐壺更衣の]〈人柄〉のあはれに 〈情け〉ありし御心 〈主上の女房なども恋ひしのびあへり

主〉述:一朱 二緑 三青 四橙 五紫 六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

係り受け&主語述語

「人柄のあはれに」「情けありし御心」(御心の情けありし語順転倒)(並列)→「を」

附録

助詞の識別

人柄あはれに 情けあり御心 主上女房など 恋ひしのびあへ

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の識別

人柄のあはれに 情けありし心を 主上の女房など も恋ひしのびあへり

尊敬語 謙譲語 丁寧語