尋ねゆく幻もがな 091

2020-09-07☆☆☆:特別な問題点はない01 桐壺,08 物語の構造/歌

桐壺 原文 かな書き 現代語訳 第7章11

 尋(たづ)ねゆく幻(まぼろし)もがな つてにても魂(たま)のありかをそこと知(し)るべく

たづね/ゆく/まぼろし/もがな つて/にて/も/たま/の/ありか/を/そこ/と/しる/べく

亡き人を尋ねゆく幻術士はいないものか直接は無理でも、道士を通しそこにいたのかと魂のありかが知れように

解釈の決め手

つてにても:光源氏を通して

人づてにでも、間接的にでも。この「つて」にあたるのは光源氏であろう。光源氏を大切に育てることで、桐壺の魂と触れあうのだ。

桐壺 注釈 第7章11

幻 01-091

幻術士。

もがな 01-091

願望。

語りの対象&構造型

対象:幻術士桐壺更衣

尋ねゆく幻 もがな・つてにても 魂のありか をそこと知るべく》A・B
亡き人を尋ねゆく幻術士はいないものか、直接は無理でも道士を通しそこにいたのかと魂のありかが知れように

直列型:A#B:B<A

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

情報の階層&係り受け

構文:にても…をそこと知るべく/三次

 尋ねゆく 幻もがな つてにても魂のありかをそこと知るべく

主〉述:一朱 二緑 三青 四橙 五紫 六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

この歌は「つてにても魂のありかをそこと知るべく尋ねゆく幻もがな」を倒置した表現

係り受け&主語述語

「尋ねゆく幻もがなつてにても魂のありかをそこと知るべく」:桐壺更衣の末期の歌「限りとて別るる道の悲しきにいかまほしきは命なりけり/01-031」に対する遅れた返歌

附録

助詞の識別

尋ねゆく幻もがな つてにて ありかそこ知るべく

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の識別

尋ねゆく幻もがな つてにて も魂のありかをそこと知るべく

尊敬語 謙譲語 丁寧語