尋ねゆく幻もがな 091

2021-01-2301 桐壺01章~10章,08 物語の構造/歌

尋ねゆく幻もがなつてにても魂のありかをそこと知るべく 原文 読み 意味 桐壺第7章11/源氏物語

 尋ねゆく幻もがな つてにても魂のありかをそこと知るべく

たづね/ゆく/まぼろし/もがな つて/にて/も/たま/の/ありか/を/そこ/と/しる/べく

亡き人を尋ねゆく幻術士はいないものか直接は無理でも、道士を通しそこにいたのかと魂のありかが知れように

大構造(にても…をそこと知るべく/三次)& 係り受け

 尋ねゆく幻もがな つてにても魂のありかをそこと知るべく

主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

この歌は「つてにても魂のありかをそこと知るべく尋ねゆく幻もがな」を倒置した表現

「尋ねゆく幻もがなつてにても魂のありかをそこと知るべく」:桐壺更衣の末期の歌「限りとて別るる道の悲しきにいかまほしきは命なりけり/01-031」に対する遅れた返歌

物語の深部を支える重要語句へのアプローチ

つてにても:光源氏を通して

人づてにでも、間接的にでも。この「つて」にあたるのは光源氏であろう。光源氏を大切に育てることで、桐壺の魂と触れあうのだ。

桐壺 注釈 第7章11

幻 01-091

幻術士。

もがな 01-091

願望。

助詞の識別/助動詞の識別:

尋ねゆく幻もがな つてにてありかそこ知るべく

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の識別:

尋ねゆく幻もがな つてにて も魂のありかをそこと知るべく

尊敬語 謙譲語 丁寧語

附録:耳からの情報処理(語りの対象 & 構造型)

語りの対象:幻術士桐壺更衣

尋ねゆく幻もがな・つてにても魂のありかをそこと知るべく》A・B
亡き人を尋ねゆく幻術士はいないものか、直接は無理でも道士を通しそこにいたのかと魂のありかが知れように

直列型:A#B:B<A

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用