見たてまつりてくは 桐壺06章02

2021-04-18

原文 読み 意味

見たてまつりて くはしう御ありさまも奏しはべらまほしきを 待ちおはしますらむに 夜更けはべりぬべし とて急ぐ

01066/難易度:☆☆☆

み/たてまつり/て くはしう/み-ありさま/も/そうし/はべら/まほしき/を まち/おはします/らむ/に よ/ふけ/はべり/ぬ/べし とて/いそぐ

お見舞い申し上げて、詳しくご様子も奏上いたしたいところではございますが、お待ちになっておいででしょうし、夜も更けてしまいましょう、と帰り支度をする。

文構造&係り受け

主語述語と大構造

  • とて急ぐ 四次元構造

〈[命婦]〉見たてまつりて くはしう御ありさまも奏しはべらまほしき 〈[帝]〉待ちおはしますらむ 〈夜〉更けはべりぬべし とて急ぐ

助詞と係り受け

見たてまつりて くはしう御ありさまも奏しはべらまほしきを 待ちおはしますらむに 夜更けはべりぬべし とて急ぐ

「御ありさまも奏しはべらまほしきを」→「夜更けはべりぬべし」

見たてまつり くはしう御ありさま奏しはべらまほしき 待ちおはしますらむ 夜更けはべりべし 急ぐ

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

助動詞の識別:まほしき らむ ぬ べし

  • まほしき:願望・まほし・連体形
  • らむ:現在推量・らむ・連体形
  • :強意・ぬ・終止形
  • べし:推量・べし・終止形
敬語の区別:たてまつる  奏す はべり おはします はべり

たてまつりて くはしうありさまも奏しはべらまほしき を 待ちおはしますらむ に 夜更けはべりぬ べし と て急ぐ

尊敬語 謙譲語 丁寧語

古語探訪

御ありさまも 01066:使者の主目的は何か

母君が光源氏を参内させる意思があるのかどうかの確認が、帝の使者としての第一の目的。すでにそれは果たされた。光源氏の様子は女房たちから帝は問いただすルートを持っているのである。ここに「も」があることで、命婦の使者の目的の主と従の区別が闡明になる。

らむ 01066

現在推量。

ぬべし 01066

完了してしまう。夜が更けることがし終わってしまう。

急ぐ 01066

帰り支度をする。

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