内裏より御使あり  040

2021-01-2301 桐壺01章~10章,なり(断定)

内裏より御使あり三位の位贈りたまふよし勅使来てその宣命読む 原文 読み 意味 桐壺第4章05/源氏物語

内裏より御使あり 三位の位贈りたまふよし 勅使来てその宣命読むなむ 悲しきことなりける

うち/より/おほむ-つかひ/あり み-つ-の-くらゐ/おくり/たまふ/よし ちよくし/き/て/その/せんみやう/よむ/なむ かなしき/こと/なり/ける

宮中から使者が来て、三位のくらいを追贈なさる旨を伝えた。勅使が来て、三位追贈の宣命を読み上げることこそ悲しいことであった。

大構造(なむ悲しきことなりける/二次)& 係り受け

内裏より〈御使〉あり 〈[帝]〉三位の位贈りたまふよし 〈勅使〉来てその宣命読む〉 なむ 悲しきことなりける

主〉述:一朱二緑三青四橙五紫六水 [ ]: 補 /: 挿入 :分岐

物語の深部を支える重要語句へのアプローチ

御使・勅使

御使と勅使は別である。「帝より『三位の位を贈りたまふ』とのよしです」と、勅使の来訪を伝える使者が先ず来る。勅使が来たら、それ相応の対応を迫られるので、その準備をする。準備が済んだ頃に、勅使がしずしずと来て「三位の位を贈る」宣命を読むという二段階。桐壺更衣は正四位上であったから、従三位(じゅさんみ)を贈られたことになる。これは女御の位に相当する。

桐壺 注釈 第4章05

内裏 01-040

宮中。帝のもと。

悲しきこと 01-040

死後の追贈で位があがることはありがたいことであるが、死が社会的にも確定事実とされる。娘はもう戻らないことを改めて確認することになる。

助詞の識別/助動詞の識別:

内裏より御使あり 三位位贈りたまふよし 勅使来宣命読むなむ 悲しきことなりける

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

敬語の識別:

内裏より使あり 三位の位贈りたまふよし 勅使来てその宣命読むなむ 悲しきことなり ける

尊敬語 謙譲語 丁寧語

附録:耳からの情報処理(語りの対象 & 構造型)

語りの対象:御使勅使桐壺更衣の母

内裏より御使あり・三位の位贈りたまふよし》A・B
宮中から使者が来て、「三位のくらいを追贈なさる旨」を伝えた。


勅使来て・その宣命読むなむ悲しきことなりける》C・D
勅使が来て、三位追贈の宣命を読み上げることこそ悲しいことであった。

中断型:AφBφC<D:A、B、C<D

 A<B:AはBに係る Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む


〈直列型〉<:直進 :倒置 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
〈中断型〉φ:独立文 [ ]:挿入 :中止法


〈反復型〉~AX:Aの置換X A[,B]:Aの同格B 〈分配型〉A<B|*A<C ※直列型以外は複数登録、直列型は単独使用

2021-01-2301 桐壺01章~10章,なり(断定)

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