かの贈り物御覧ぜさ 桐壺07章10
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:命婦/楊貴妃/長恨歌に出てくる道士/帝
分岐型・中断型:A|(B→)C→D:A、B→C→D
《かの贈り物御覧ぜさす》A
命婦は例の贈り物をご覧に入れた。
《亡き人の住処尋ね出でたりけむしるしの釵ならましかばと》B
亡くなった楊貴妃の住みかを尋ね当てたという目印の釵(かんざし)であったなら、
《思ほすも・いとかひなし》C・D
と帝は願われたがこれも誠に詮ないことでした。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った