げに御容貌ありさま 桐壺09章07
目次
原文 読み 意味
げに 御容貌ありさま あやしきまでぞおぼえたまへる
01133/難易度:☆☆☆
げに おほむ-かたち/ありさま あやしき/まで/ぞ/おぼエ/たまへ/る
なるほど、お顔立ちもお姿も気味が悪いほど瓜二つでいらっしゃる。
文構造&係り受け
主語述語と大構造
- までぞおぼえたまへる 一次元構造
げに 〈御容貌ありさま〉 あやしきまでぞおぼえたまへる
助詞と係り受け
げに 御容貌ありさま あやしきまでぞおぼえたまへる
「げに」→「おぼえたまへる」
げに 御容貌ありさま あやしきまでぞおぼえたまへる
助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞
助動詞の識別:る
- る:存続・り・連体形(「ぞ」の結び)
敬語の区別:御 たまふ
げに 御容貌ありさま あやしきまで ぞおぼえたまへる
尊敬語 謙譲語 丁寧語
古語探訪
げに 01133
典侍(ないしのすけ)から「后の宮の姫宮こそ、いとようおぼえて生ひ出でさせたまへりけれ。ありがたき御容貌人になむ/01128」との奏上に、御心が留まり「まことにや/01128」と帝は自問を発せられたが、その答えがこの「げに」である。
おぼえ 01133
藤壺の宮が桐壺更衣に似ている。