これは人の御際まさ 桐壺09章08
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:藤壺の宮/世間の態度/桐壺更衣/帝
中断型:A→B|C→D:A→B、C→D
《これは 人の御際まさりて 思ひなしめでたく人もえおとしめきこえたまはねば・うけばりて飽かぬことなし》A・B
こちらは位が格段に高く、宮中の評判がよく女御たちも貶め申さないので、だれ憚ることなく不足をお感じになることがない。
《かれは 人の許しきこえざりしに・御心ざしあやにくなりしぞかし》C・D
あちらは、周りが認めないものだから、帝のご寵愛が更衣には逸脱したものと感じられたでしょう。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った