げに御容貌ありさま 桐壺09章07

2021-04-18

原文 読み 意味

げに 御容貌ありさま あやしきまでぞおぼえたまへる

01133/難易度:☆☆☆

げに おほむ-かたち/ありさま あやしき/まで/ぞ/おぼエ/たまへ/る

なるほど、お顔立ちもお姿も気味が悪いほど瓜二つでいらっしゃる。

文構造&係り受け

主語述語と大構造

  • までぞおぼえたまへる 一次元構造

げに 〈御容貌ありさま〉 あやしきまでぞおぼえたまへる

助詞と係り受け

げに 御容貌ありさま あやしきまでぞおぼえたまへる

「げに」→「おぼえたまへる」

げに 御容貌ありさま あやしきまでおぼえたまへ

助詞:格助 接助 係助 副助 終助 間助 助動詞

助動詞の識別:

  • :存続・り・連体形(「ぞ」の結び)
敬語の区別:御 たまふ

げに 容貌ありさま あやしきまで ぞおぼえたまへ

尊敬語 謙譲語 丁寧語

古語探訪

げに 01133

典侍(ないしのすけ)から「后の宮の姫宮こそ、いとようおぼえて生ひ出でさせたまへりけれ。ありがたき御容貌人になむ/01128」との奏上に、御心が留まり「まことにや/01128」と帝は自問を発せられたが、その答えがこの「げに」である。

おぼえ 01133

藤壺の宮が桐壺更衣に似ている。

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