母后あな恐ろしや春 桐壺09章03
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:藤壺の宮の母后/弘徽殿女御/桐壺更衣
直列型:A→B→C:A→B→C
《母后 あな恐ろしや 春宮の女御のいとさがなくて 桐壺の更衣のあらはにはかなくもてなされにし例もゆゆしうと思しつつみて》A
母后は、まあ恐ろしい、東宮の母はとても性悪で桐壺の更衣があんなにはっきりとあっけない最期を迎えるはめになった例も忌まわしいのにと、
《すがすがしうも思し立たざりけるほどに・后も亡せたまひぬ》B・C
口をつぐみ前向きに事をお進めにならないうちに、后も亡くなってしまわれた。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った