こよなう心寄せきこ 桐壺09章13
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:光源氏/弘徽殿の女御/藤壺の宮/光源氏と藤壺の宮/桐壺更衣に対する憎さ
直列型:A→B→C→D:A→B→C→D
《こよなう心寄せきこえたまへれば》A
若宮があまりに藤壺の宮に心をお寄せになるので、
《弘徽殿の女御 またこの宮とも御仲そばそばしきゆゑ》B
弘徽殿の女御は、若君同様この藤壺の宮とも疎遠であったため、
《うち添へて もとよりの憎さも立ち出でて・ものしと思したり》C・D
元もとあった亡き方への憎しみも蘇り、不快だとお思いになる。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った