かの御祖母北の方慰 桐壺08章04
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:母君(光の君の祖母)/桐壺更衣/帝
中断型:A→/B→C→/D→E:A→D→E、B→C
《かの御祖母北の方 慰む方なく思し沈みて》A
かの宮の祖母は(東宮擁立が夢と消えた今)心の慰めようなく悲嘆にくれ、
《おはすらむ所にだに尋ね行かむと・願ひたまひししるしにや》B・C
せめて娘のおられるところに行きたいものとお念じになったご利益からか、
《つひに亡せたまひぬれば・またこれを悲しび思すこと 限りなし》D・E
ついに身罷ってしまわれたので、今またあの方の縁者を失った帝の悲しみは限りがなかった。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った