朝廷よりも多くの物 桐壺08章19
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:帝/風評/春宮の祖父(弘徽殿の女御の父で右大臣)
分岐型:A|B→(C→)D:A、B→D、C→D
《朝廷よりも多くの物賜はす》A
朝廷からも多くの品物が高麗人に下賜された。
《おのづから事広ごりて・漏らさせたまはねど》B・C
おのずとこのことは世間に広がって、帝は何もお漏らしにならないのに、
《春宮の祖父大臣など いかなることにかと 思し疑ひてなむありける》D
東宮の祖父の大臣などは何を企んでおいでかと東宮の身を危ぶんでおいででした。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った