国の親となりて帝王 桐壺08章16
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:光源氏の相/占いの見立て/占いの結果予測/相人
分岐型:A→(B→C→)(D→E→)F:A→F、B→C→F、D→E→F
《国の親となりて 帝王の上なき位に昇るべき相おはします人の》A
国の親となって帝王のこの上なき位に昇りつめる相をお持ちでいらっしゃる人ではあるが、
《そなたにて見れば・乱れ憂ふることやあらむ》B・C
その方から見立てると、国が乱れ民が憂うことになるやも知れぬ。
《朝廷の重鎮となりて 天の下を輔くる方にて見れば・またその相違ふべし》D・E
かと言って臣下の身で朝廷の重責を担い国政を補佐する方面で見立をしたのでは、これまたお持ちの相と食い違うことになる、
《と言ふ》F
と口にする。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った