そのころ高麗人の参 桐壺08章14
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:相人/高麗人/帝/宇多帝の誡/光源氏
分岐型:A→B→(C→D→)E:A→B→E、C→D→E
《そのころ高麗人の参れる中に かしこき相人ありける・を聞こし召して》A・B
その頃、高麗人が来朝した中に人並み外れた人相見が来ていることを帝はお聞きあそばされて、
《宮の内に召さむことは 宇多の帝の御誡あれば・いみじう忍びて》C・D
宮中に招くことは宇多天皇の御遺誡があることなので、至極内密に、
《この御子を鴻臚館に遣はしたり》E
この御子を鴻臚館(こうろかん)にお遣わしになられたのです。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った