故大納言の遺言あや 桐壺07章08
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:桐壺の父/桐壺更衣/帝
分岐型:(A→B→C→)D→E:A→B→C→D→E
《故大納言の遺言あやまたず 宮仕への本意深くものしたりしよろこびは》A
故大納言の遺言をあやまたず宮仕えの宿願を堅く守ったことへの返礼は
《かひあるさまにとこそ思ひわたりつれ・言ふかひなしやと》B・C
甲斐あるものにとずっと思って来たが、そうは言っても詮ないことよと、
《うちのたまはせて・いとあはれに思しやる》D・E
ぽつりとおっしゃって桐壺の生涯を不憫にお思いやりになる。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った