さるべき契りこそは 桐壺07章25
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:帝/他の女御・更衣/桐壺更衣を指す/(忠臣の嘆息)
分岐型:(A→B+C+D→E→)F:A→B+C+D→E→F
《さるべき契りこそはおはしましけめ》 A
こうなる因縁が前世にあったのだろうが、
《そこらの人の誹り恨みをも憚らせたまはず》B
周囲の誹り恨みも遠慮なさらず、
《この御ことに触れたることをば道理をも失はせたまひ》C
あの方のこととなると見境もなくし、
《今はたかく世の中のことをも思ほし捨てたるやうになりゆくは》D
今ではもうこんな風に国政への関心まで投げ出しておしまいでは、
《いとたいだいしきわざなりと》E
どんな災いを招くことやらと、
《人の朝廷の例まで引き出で ささめき嘆きけり》 F
異国の朝廷の例まで引き合いにしてひそめき嘆くのです。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った