御前の壺前栽のいと 桐壺07章02
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:帝
分岐型:A→B+C→D:A→B+C→D(構造上BとCは並列)
《御前の壺前栽のいとおもしろき盛りなるを御覧ずるやうにて》A
御前にある坪庭の植込みがとても趣きぶかく盛りになっているさまを鑑賞なさる風にしながら、
《忍びやかに・心にくき限りの女房四五人さぶらはせたまひて》 B・C
その実人目を忍んで教養豊かな女房ばかりを四五人を側にお召しになって、
《御物語せさせたまふなりけり》D
あの方の昔語りをなさっておいででした。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った