風の音虫の音につけ 桐壺07章15
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:帝/弘徽殿の女御
直列型:A→B→C:A→B→C
《風の音虫の音につけて もののみ悲しう思さるるに》 A
風の音虫の音を聞くにつけて、帝はこの宿命のことばかりを悲しくお思いなのに、
《弘徽殿には久しく上の御局にも参う上りたまはず》B
弘徽殿の女御ときては久しく上の御局にも上がらず、
《月のおもしろきに 夜更くるまで遊びをぞしたまふなる》 C
月のうつくしさにかこつけ、夜が更けるまで管絃の遊びをなさっている音がする。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った