生まれし時より思ふ 桐壺06章05

2021-04-18

耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉

語りの対象:桐壺更衣故大納言(桐壺更衣の父君)母君

分岐型:A→B→(C→D→)E:A→B→E、C→D→E

生まれし時より思ふ心ありし人にて》A
生まれた時から望みをかけてきた娘で、


故大納言いまはとなるまでただ》 B
父の亡き大納言が今際(いまわ)の際まで、


この人の宮仕への本意かならず遂げさせたてまつれ》 C
ただこの人を宮仕えへに出す宿願必ず遂げて差し上げよ。


我れ亡くなりぬとて口惜しう思ひくづほるな》 D
私が亡くなったとて不甲斐なく節を曲げてはならないと、


返す返す諌めおかれはべりしかば》E
返す返す諌めおかれましたから、

  • 〈直列型〉:修飾 :倒置 
  • 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
  • 〈中断型〉//:挿入 :文終止・中止法
  • 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
  • 〈分配型〉A→B*A→C

 A→B:AはBに係る
 Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
 ※係り受けは主述関係を含む
 ※直列型は、全型共通のため単独使用に限った

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