年ごろうれしく面だ 桐壺06章04
耳からの情報伝達;立ち現れる〈モノ〉
語りの対象:母君/命婦/帝
直列型:A→B→C:A→B→C
《年ごろうれしく面だたしきついでにて立ち寄りたまひしものを》 A
年来は喜ばしく晴れがましい機会にお立ち寄りいただきました運命であったものを、
《かかる御消息にて見たてまつる》B
このようなご用向で今お目にかかるのは、
《返す返すつれなき命にもはべるかな》 C
返す返すもままならぬ命ですこと。
- 〈直列型〉→:修飾 #:倒置
- 〈分岐型〉( ):迂回 +:並列
- 〈中断型〉//:挿入 |:文終止・中止法
- 〈反復型〉~AX:Aの言換えX ,AB:Aの同格B
- 〈分配型〉A→B*A→C
A→B:AはBに係る
Bの情報量はAとBの合算〈情報伝達の不可逆性〉
※係り受けは主述関係を含む
※直列型は、全型共通のため単独使用に限った